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点から始まる試み──『SEISEKI ASAICHI』 -Seiseki Farmers Meeting- at 聖蹟桜ヶ丘


個人のできることから、地域の人をつなぐ。自分たちが愉しみながら、ゆるやかな人の流れを作り出す 聖蹟桜ヶ丘の小さな朝市企画、– Seiseki Farmers Meeting -『SEISEKI ASAICHI』

 

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とある土曜日の朝のこと、

友人のグラフィックデザイナー 城田氏が仲間と開催している、朝市企画『SEISEKI ASAICHI』(今回で20回目)に遊びにいってみました。

 

この投稿は、
結婚をし、東京で新たな居を構えている、子育て世代の友人らが、人や街と どんな風に付き合い暮らしているか。
朝市を訪ね紹介し、独自の考察をした記事です。

 

企画の開催地 聖蹟桜ヶ丘は、新宿から京王線特急列車で30分ほどでゆける、
京王電鉄が開発したベッドタウンの一つ。

駅周辺には、駅ビル、チェーン系大手や老舗小売り店だけでなく
30〜40代店主の個性豊かな新しい小売り・飲食店も多く点在しており
比較的 ”風通しの良い(新しい試みを否定されない)” 雰囲気。

ここ10、15年で育まれたのであろう、新しい聖蹟のライフスタイルの気配を感じる。

 

そして今回訪ねた『SEISEKI ASAICHI』は、聖蹟、近隣在住の
新しい商店主・クリエイターたちによって動き出した小さな朝市企画です。

 

主催は駅から徒歩 約8分、会場となっている、
自家焙煎コーヒーとテイクアウトコーヒーの専門店「tak beans」さんとSeiseki Farmers Meeting

 

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↑入口足下には、グラフィックデザイナー城田氏の秀逸なロゴイラストで制作されたステンシルペイントの木製パネル。これでエコバックが欲しい。

 

ASAICHIは、毎月1、2回ほど、週末の8:00-12:00に開催。

 

参加者には、

  • 建築家
  • グラフィックデザイナー
  • 珈琲焙煎士、カフェ
  • 近隣農家
  • パン職人
  • パティシエ などなど

それぞれが、出来ること、提供できる品を持ち寄り成り立っている。

 

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↑地元農家さんの穫れたて塩キュウリスティック 、暑さが和らぎます。

 

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↑INOUE Bakeryさんのメープルパン。ほのかな甘みで思わず深呼吸。何個でもイケます。

 

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↑INOUE Bakery+いのうえのうえんのコラボフード、ベーグルサンド2種[ツナ/クリームチーズ]。食べ損ねました…。

 

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↑夏野菜が増えてきたそうですが到着が遅れてしまった筆者は根菜ばかり購入……。人気野菜は早い時間に売り切れてしまうとのこと。販売に人出が出せない農家さんもあるため、野菜を束ねるテープの色(赤・緑)で、売れた商品が分かる仕組み。

 

 


 

 

その他にも、普段から販売している商品や店主のセレクトした商品などが沢山。

 

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The Bake -daikanyama- のグラノーラ。写真内のカタログにある同店のアイシングクッキーは、ひとつひとつ全て手書きなのだとか。食べるのが勿体ないクオリティに驚き。

 

 


 

 

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ASAICHI、始まりのはじまり

そもそもの発端は、tak beansの松崎さん、建築家のK城田さんのお二人が
なにか、面白いことやれたらいいですね」というやり取りから。

ガチガチに決めてゆくのではなく、アウトラインだけしっかり固めて
ゆるやかに走らせていく。

コンテンツは流動的に。

 

こうした方法は、個人、住人、商店主導で行っていく、地域活動においては

とても有効な運営方法だといえる。

「これがあったらいいな」「このやり方は違うかな?」など、走らせていくなかで、
その都度見えてくる課題やプラスαを足し引きしながら
少しずつ有機的にブラッシュアップさせていけるからだ

 

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↑主催のtak beans店主  松崎さん

 

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↑主催のひとり、グラフィックデザイナーの城田氏

 

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↑店の通りは駅に行き交う人が多いので、直接の知り合いでなくても認知され易いロケーション。

 

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↑(左)主催の建築家 K城田さん。tak beans隣りは雑貨屋さん。軒先のベンチをお借りしてこっそりご休憩、お姫さまもご満悦。お隣ともいいコミュニケーションを取っているからこその光景なのだと思う。

 

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【Dekilu’s view】

1. アウトラインを作り、ソフトランディングさせる

企画・運営など、大規模の事業体であれば、一定の大きな予算を組みそれらに見合った設計・準備・宣伝・人員 etc… 出来ることが大きい。しかし、個人・小規模商店においてはプランをガチガチに設計しても動きが重たくなるだけで意味がない。気負いし過ぎず、チャレンジする人間が愉しめる “丁度いい塩梅” を目指すのが長く続けるコツ。

 

2. 肝になるのは、“場” が用意できるかどうか

コミュニティーというものには、人々の気持ちを媒介させる “場” の存在が不可欠。例えば、阪神ファンのコミュニティーなら、ファンの集う居酒屋球団主催のファンミーティング。編み物なら、ニッターカフェハンドメイドフェスのブース。これはリアルな話だけでなく、ネットの中でも同じで、SNS内のグループ、FBページなどを場として介すことになる。

 

ASAICHIの例だと、tak beansのお店が媒介の場となる。

その場に集まるのは

  • 参加店主たち
  • 参加者からの直接の友人、友人の友人
  • チラシから
  • SNSから
  • 興味を持った通行人
  • つながっていないものの、以前から気になっていて集まったお客さん など

ある地域にコミュニティーを作りたければ、目的(集めたい人の傾向・性質)に準じた場を用意する必要になるが、家賃の高い都会ではこれが最大のネックとなる。
また可能ならば路面の1階は流れが作りやすいが、家賃的にさらにハードルは高い。

いずれにしても、リアルで、定期的に “場” を用意できるかがキーポイントになる。

「用意できない」=「始められません」では困るので、そういった意味でも、

方向性・アウトラインだけ固めて、今やれることから取り組むのがよい

 

 


 

 

 

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ちなみに、Seiseki Farmers Meetingらの動きはASAICHIだけに留まらず、聖蹟桜ヶ丘 多摩川河川敷で行われる、聖蹟桜ヶ丘リレーマラソンへの出店や、これからカフェ〜日本酒の会カッティングボード作りのワークショップなどなど。

 

打たれた “点” は、境目なく有機的にじわじわ広がり、
点と点がつながり “線” になり始めています。

 

行ってみて感じたことは、
ここに関わるすべての人が愉しんでいて何より魅力的ということ。

やはり、すべては “人” ですね。

これからも回を重ねるごとに、そんな気配に巻込まれた人たちが、協力者・賛同者、フォロアーとなり広がっていくことでしょう。

アメーバのように。

並べられた写真の空気感が伝わった方ならば、多少の遠方からでも行く価値があると思います。そして、もし訪れることがあるならば買い物だけでなく、ぜひスタッフとの会話も愉しんでいただきたい。

(アベ ケイスケ)

 


 

 

【今回訪れた場所】

tak beans 〒206-0002 東京都 多摩市一ノ宮3-7-16
http://takbeans.com/

 

【この日の参加店、農家さん】

  • tak beans(自家焙煎コーヒー豆、ドリップコーヒー)
  • INOUE Bakery(メープルパン、ベーグル)
  • 三河屋(豆腐、お揚げ、がんも)
  • リカーモリサワ(自然派ビオワイン)
  • 菓子工房 mimi(スイーツ/日野)
  • 原峰のかおり(多摩市農家さんたちの手作り味噌)
  • ちょっとこだわり百将屋/聖が丘商店街)
  • 小暮農園(多摩市一ノ宮)
  • あぶの園(稲城、坂浜)
  • いのうえのうえん(川崎、古沢)
  • 川端農園(川崎、黒川)

※並ぶ商品、参加店さんが都度入れ替わるのは、訪れる方にとって楽しみなところです。

 

【今後の開催情報、またSFMについてはこちら】

Seiseki Farmers Meeting

 

 

 


 

 

 

【おまけ】

ASAICHI 撤収後は、MASCOT. にてランチパスタを食す。

 

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↑お疲れさまの一杯。自分が愉しくなければ何ごとも続きません! 草野球のオヤジと同じです。

 

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↑筆者の食べた、豚肉とキャベツのペペロンチーノ。今まで食べたペペロンチーノの中で1位決定。カミさんごめんなさい。

 

 

MASCOT. ゆったりとした時間の流れる、すてきな空間。劇的においしいパスタ。店主の人柄が滲み出るやさしい味。
http://mascot.webcrow.jp/

 

 


↑久しぶりの二人。奥さま大変お世話になりました!

 

この日あらためて確信したのは、

「その人が信頼に足る人だと、その人がしっかり付き合ってる人たちは
お会いしてなくても 手放しで信頼できるということ。(持論)」

ふわっとしたお付き合いもあるので、そこは見極めてますが(笑)
だから、会ったことありませんでしたが、城田くんの周りにいる人は
すてきの人たちだと。
p.s

今回の訪れたASAICHIで、行く行くと言いつつ20回開催まで来なかった筆者アベケイスケの “イクイク詐欺疑惑” は解消されるに至った。めでたしめでたし。

 


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